窓口向け翻訳対応透明ディスプレイが必要となる背景
コロナ禍を経て、日本に外国人観光客が多く見られるようになった昨今。それに伴い、窓口対応をするスタッフは多様な言語に対応することが求められる場面が急増しています。外国人観光客が多数訪れる駅構内の窓口や、デパート、家電量販店などの窓口では、多言語への対応が切実な課題となっているそうです。
そのニーズに、TOPPANが開発した窓口向け翻訳対応透明ディスプレイ「VoiceBiz®UCDisplay®」が挑戦。2023年10月よりサービスを開始し、徐々に採用されている窓口が増えてきています。
「VoiceBiz®UCDisplay®」のハイライト
従来、駅係員などの窓口対応の際にはスマホなどを使っていましたが、「VoiceBiz®UCDisplay®」が登場したことで変革がもたらされています。係員が日本語で話したことが透明のディスプレイにすぐさま映し出されるこのサービス。
スマホに目を向けながらではなく、目を見合わせながら通常の会話と同じようにコミュニケーションが取れることで、言葉の壁がなくなる有力な方法としても期待されています。
「VoiceBiz®」の音声翻訳機能を用いて、高精度な翻訳を提供し、様々な業界のフロントオフィスに最適化
このサービスは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)によって開発された高品質な国内翻訳エンジンを「VoiceBiz®」で採用しています。外国製の翻訳エンジンが英語を中継言語として使用するのに対し、このエンジンは日本語を基礎とし、英語を介さないため、日本語の翻訳に優れた精度を提供することを実現している点が特徴です。
自治体、教育機関、観光業界などで使われる専門用語や固有名詞も標準で組み込まれており、2023年12月より採用が決まった流通小売業界特有の用語や固有名詞(例:銀聯カード、Alipay)も加えられています。
音声およびキーボード入力による字幕表示で、受付業務の包括的なコミュニケーションをサポート
音声およびキーボード入力での字幕表示機能を備えており、聴覚障害者や言語障害者への対応が可能です。また、キーボード入力は12言語に対応しており、幅広いユーザーへの情報伝達を可能にし、受付業務のユニバーサルコミュニケーション(日常生活において,年齢や障害の有無,母国語の違い等に関わらず,必要な情報がより多くの方に届き,また意思疎通が可能となる環境としていくこと)を促進することになるでしょう。
多言語翻訳に対応
「VoiceBiz®UCDisplay®」の音声翻訳機能は、日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字)、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ミャンマー語、フィリピン語の12言語に対応しています。