翻訳はネイティブ翻訳者が関わった方が良い!?その理由とメリットを解説!

by TMJ JAPAN

機械翻訳技術の飛躍的な向上にも関わらず、翻訳業界への依頼はなお拡大の一途を辿っています。機械翻訳の精度は格段に向上していますが、グローバルなビジネスシーンにおいては英語を軸とするバイリンガルやマルチリンガルの需要が増え続けており、プロ翻訳者の必要性はかえって増していると言えるでしょう。この現象の背後には、文書が必要とする「ネイティブらしさ」が大きく影響しているとされています。

目次

翻訳文書の違和感の根源

翻訳された日本語文書に何となく馴染めない感じがしたことはありませんか?文法上は問題なく、明らかな誤りもないのに、違和感を覚える表現や単語が目につくことがあります。

これは、日本語が母語ではない人が翻訳した結果だと推測されます。そのような翻訳は、読む際に違和感のある箇所に意識が集中し、本来の内容の理解が妨げられる原因になります。

取引先などの第三者がこれを読んだ場合、企業の信頼性にも影響を与えかねません。これは日本語から英語などに訳した場合に、翻訳対象国の方々も同じように感じることでしょう。

翻訳業界では、ネイティブチェックと呼ばれる、ネイティブスピーカーのチェックを納品までの行程に組み込んでいる会社があるなど、品質を担保する上でも重要視されています。

ネイティブ翻訳のメリット

文化的ニュアンスの正確な捉え方

ネイティブ翻訳者は、その言語固有の比喩、慣用句などを正しく理解しており、言葉の背後にある文化的意味を正確に捉え、適切に翻訳することができます。

これは、言語を直訳するだけでは現地の方々にとってわかりやすい表現や、NGな表現などが多々あることに起因します。

文化や宗教など、実際に現地で過ごした経験などによってしか得られない知識や情報が求められると言えるでしょう。

誤解を招く可能性の低減

非ネイティブ翻訳者が誤った文脈解釈をすることによる誤解は、ビジネス交渉の失敗や国際関係の誤った解釈に繋がる可能性があります。

ネイティブ翻訳者をアサインすることは、このような誤解を避けるためにも有効な手段と言えるかもしれません。

日常生活において、日本人同士でも誤解が生じてしまうことは少なからずあることを考えると、言語や文化が違うもの同士のコミュニケーションには細心の注意を払うべきでしょう。

流暢で自然なコミュニケーション

ネイティブ翻訳者は、ターゲット言語の読者にとって自然で流暢な文章を生み出すことが可能です。これは、企業の海外向けのマーケティング等で、特に力を発揮するポイントと言えるかもしれません。

販売促進などの目的でマーケティングを行う際に、現地の方に意味が伝わることはもちろんですが、「刺さる」文章の作成にはネイティブの知見が求められるでしょう。

時間とコストの削減

誤訳や不自然な表現の修正には時間とコストがかかります。ネイティブ翻訳者による最初からの正確な翻訳は、長期的に見てコスト削減につながるでしょう。

一次訳からネイティブ翻訳者が担当するのか、翻訳された文章をチェックする形で関わるのかに問わず、クライアントの手に渡る前の最初の段階でネイティブ翻訳者が関わることが大切です。

翻訳会社によっては、ネイティブ翻訳者が関わらない場合もあります。最終的に現地の人々に受け入れられる文章を制作したいと考えるのであれば、無駄な時間やコストをかけるリスクを避けるためにも、ネイティブ翻訳者が関わる形を採用することをお勧めします。

専門用語の正確な使用

特に技術的または業界特有の文章では、専門用語の正しい使用が求められます。ネイティブ翻訳者は、これらの専門用語を正確に使用し、その言語圏の専門家にも理解される文章の作成が可能です。

ネイティブで且つ特定の業界に専門性がある翻訳者となると、業界によっては一握りしか存在しないかもしれません。

対象言語のネイティブであれば、特に専門性がなくても問題ない範囲の場合もありますが、専門性の高い翻訳は専門家に任せた方がベターでしょう。

グローバル市場でのブランド信頼性の向上

ネイティブ翻訳者は、ターゲット市場の文化や価値観に合わせた言い回しでブランドメッセージを伝えることができ、結果としてブランドの信頼性と評価を高めることができます。

これは海外旅行等に行った際に、同じ企業でも日本の広告と海外の広告では言い回しが違うことに気づく方もいるかもしれませんが、多くのグローバル企業で行われている手法です。

訳の不備や誤訳のリスクもある

良いことばかりに思えるネイティブ翻訳者ですが、リスクもあります。翻訳チェックを行うネイティブスピーカーは、翻訳元の言語を十分に理解しているわけではないことがしばしばです。

彼らは原文を参照せずに、訳文だけを読みながらチェックを行うため、訳漏れや誤訳を見落とすリスクがあります。

そのために、原文と訳文を比較検証するプルーフリーディング作業も重要ですが、翻訳、ネイティブチェック、レビューといった複数の手順を踏むことで、結果として不整合が生じやすくなります。

翻訳者の質は過去の実績等から測るしかなく、期待値でしかないと言えるかもしれません。リスクを低減するためには、翻訳会社の納品までの手順を確認すると良いでしょう。

翻訳と読みやすさを両立させる

一方、ネイティブの翻訳者が一次訳を手がけるケースでは、翻訳とネイティブチェックの役割を一人で果たし、翻訳とレビューの二段階で作業が完了するため、不整合のリスクを減らし、納期の短縮とコスト削減にも貢献します。

日本語原文から英語への翻訳を担当するネイティブスピーカーに対して、原文の理解が不安視されることがあるかもしれませんが、十分な日本語理解力を持つネイティブ翻訳者も存在します。

こういった人材が作業をする場合、原文の誤読による誤訳はほとんどなく、ネイティブによる自然で読みやすい訳文の提供が可能であり、その利点は非常に大きいと言えるでしょう。

まとめ

どの程度の品質を求めるのかによりますが、一定の水準を超えた品質を求める場合に、ネイティブ翻訳者が関わることは必須に近い状態になっていると言えるのではないでしょうか。

コストとのバランスも考慮する必要がありますが、結果的に求める品質が高い場合にはネイティブらしさは必要となってくる可能性が高いと思います。

翻訳を依頼する際に、料金だけで選ぶのではなく、ネイティブ翻訳者が関わるのか、手順は信頼できる流れなのかなど、一定の条件をクリアした中で検討できると求める品質の成果物を得られる可能性が高まるかもしれません。

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